退職挨拶用プチギフトに贈った手作りアクセサリー

 私が退職したのは、市場調査をする会社で、東京吉祥寺でパートで勤めておりました会社です。週4日位で駅からゼロ分と言うロケーションのいい会社で、大手メーカー、商社、情報誌関係の市場調査が主でした。電話による市場調査が主で、営業経験のある私は、結構優遇されていました。大体10ヶ月位勤めたでしょうか。夫の仕事の都合で、3月東京から転居することになりました。もう少し近ければ再会も考えられたでしょうが無理そうでした。退職するに当たり、プチギフトを用意したいと考えました。何とか思い出になるものと思ったからです。私は、お礼とご挨拶を兼ねて、一番嫌みでないもの、重い感情が残らないものとして、私自身の手作りのアクセサリーを贈るとにしました。

上司は女性で感じのいい方でした。他に主任の人が二人位。大手商社によるホテルでの会食も招待されたりして優遇されていました。私は、事情を話し退職する旨を早めに伝えていました。プチギフトは、オリジナルなアクセサリーですから、価格が高いというのではないのですが一点物という価値もあり、また全くのオリジナルですから、どんな包装紙に包もうかとかリボンは何色にするかという贈る楽しさもオリジナルなものでした。プチギフトは紫系の包装紙に包み銀色のリボンをかけ、上司の女性一人、主任の方二人に贈らせていただきました。上司の女性は小柄でかつ、嫋嫋としたフェミニンなセンスある方でしたので、小ぶりでアンティック風デザインのものを、主任の二人は、一人の方は、かわいらしい方だったので赤の七宝焼きでつくった大き目のペンダイントにし、もう1人の三十台の元気溌剌な主婦の方には、少し色目のはっきりしたモダンなペンダントを贈ったと記憶しています。

 渡し方は、学生のアルバイトさんも多かった職場なので目立たないようさりげなく渡しました。この職場での慣習は、よく知りません。出入りの激しい職場なので、そう大げさにすることもなかったのですが、私は個人的にも交流があったし、東京を離れ地方に越してしまうので、思い出を残して置きたかっただけなのです。贈り物としては、相手が女性であること、そして値段が私がつくったものなので価格が知りようもないということは、ちょっとした挨拶として、さりげなくて相手に負担感をかけずによかったのではないかと、今でも思っています。 反応としては、大変喜んでいただけましたようです。私は越してきてしまって分からなかったのですが、手紙を頂いた知り合いによれば、ちゃんとつけていただいて私に貰ったのだと自慢げに見せてもらったという報告がありました。

私のプチギフトは、概ね成功したのではないかと安堵しました。

退職 プチギフト