わたしが退職で使ったプチギフトと、それにまつわる思い出

私は数回転職を経験しています。そのため、退職の際それまでお世話になった方々に、お礼にとプチギフトをお渡ししました。その時々で職場やお付き合いの度合いを考慮したプチギフトを選んだつもりです。今回は、そんな私の経験を少しだけお伝えしようと思います。

【その一 運送会社を退職した時】

ごく短期間ということもあり、あまり親密なお付き合いをした方はおられませんでしたが、お世話になったお礼の意味で、箱入りの缶コーヒーと、ペットボトルのお茶を人数分より多めに見積もって総務の方にお渡ししました。運送会社という職場の性質上、ドライバーの方が多いために仕事中に飲んでいただけるようにと考慮しました。

【その二 資源回収業の会社を退職した時】

ラスクの詰め合わせをお渡ししました。回収業という会社は、扱うものが決して綺麗ではないですが、それだけに、常に外部からの視線を気にしている面があります。余談になりますが、職場での身だしなみなどに一番厳しかったのは、私の経験した職種の中では群を抜いてこの資源回収業でした。やはり、汚れ仕事であるという自覚があるだけに、お客様にはご迷惑をかけないという意識が徹底しているのでしょう。皮肉なことに、他の会社の事務職や営業マンなどの、表面上小綺麗なはずの職場よりも、資源回収業者さんの身だしなみは意識レベルが高かった印象があります(確かに表面上は汚れますが)。

ですので、プチギフトにも職場イメージとはあえて正反対の印象のものを選びました。また、個人的にお世話になった方数人には、3千円前後のワインをお礼の言葉と共にお渡ししました。大変喜んで頂いたのはいまでもいい思い出です。

【その三 流通業の会社を退職した場合】

多数の商品の卸売をしている会社を退職した際、地元で名産の饅頭をプチギフトとしてお渡ししました。私はこの会社に勤務中、子どもを授かっており、産休開けのご挨拶の際に職場の皆さんにお渡ししたのがこの饅頭だったのです。

その事を退職時にも覚えてくださっていた方もおられ、挨拶に回った際、あの時の饅頭ですねと指摘されました。私にとっては子どもの出産を思い出す品物でもあり、とても感慨深いものなのです。また、特にお世話になった上司の方には、その方がお好きなタバコをカートンで2つ、ラッピングしてプレゼントしました。以前飲み会のときに冗談半分でねだられていた物だったからです。

本当に買ってくれたのか、と言った後、上司は少し泣きそうになっていたように見えました。おそらくタバコそのものより、話を聞いていてくれたことが嬉しかったのだろうと思います。

退職 プチギフト