退職した私のことは忘れても 想い留めるプチギフトかな

これまでに、正社員として2社、派遣社員として6社で働いてきました。期間は、最長で約10年半、最短で11ヶ月です(最初から1日のみの派遣契約は除きます)。その回数だけ職場を巣立つ経験をしました。

退職する際は必ず、『お世話になりました』という感謝の気持ちを込めて職場へ差し入れのようなものをしました。

マイルールは

①職場全体宛の品はキエモノにする

②同じ部署の人や特にお世話になった方には別途プチギフトを贈る

の2つです。

②は特に難しく、最終日業務終了後のあいさつ以上に悩みました。接点の多かった人ばかりですので、ささやかな個人情報(家族構成・ペットを買っているか・趣味など)は分かっています。人数が少ない時はそれを参考に個別に用意しましたが、10人を超える時は食べ物にしました。後者の場合、中身を若干変えるくらいで基本的には同じです。

具体例を上げますと、12月末で退職した際は

職場全体へのギフト:おせんべいの詰め合わせとクッキーの詰め合わせ ※辛党甘党両方に対応するため

一部の人へのプチギフト:のど飴 ※性別・普段の食事やおやつ等から、甘いもの・甘くないもの・ノーカロリーのものなどを贈り分け

にしました。

後日親しかった人からお礼兼近郊報告のメールが届きました。正月休み明け風邪をひいて出勤した人が複数いて、のど飴は大活躍したそうです。トレードするのも楽しかったとか。

個別に用意する際の選択基準は『小さい・軽い・もらうと嬉しいけれど自分では多分買わないもの』です。

難易度が高いのは3番目の条件。毎回知恵を絞りました。

具体的には、ちょっと変わった文房具(ミニミニサイズのホチキス・ホチキス針を外す道具等)・ハンドクリーム(女性限定・事務で紙に触れる機会が多い職場でした)・滑りにくいコースター(ある人がデスクでコーヒーが入ったマグカップを倒して騒ぎになったので)などを贈りました。

意外に好評だったのがホチキス針を外す道具。情報漏洩防止のため毎日シュレッダーが酷使される職場でしたが、歯を傷めないようホチキス針は外すルールだったのです。素手で外すと手間がかかるし、時に爪を傷つけてしまうので、男女共に喜ばれました。

過去に2度、退職時のプチギフトにした品があります。

それはメタルブックマーカー、金属製のしおりです。平面タイプとバータイプがありますが、私が贈ったのは前者です。

サイズは名刺ほど、透かし彫りのような形状で、モチーフは花・風景・名画・動物などが多種多様。相手の好みによって選べます。色はモノトーンだとゴールドとシルバー、メーカーによってはブラックもあります。一部に彩色を施したものもありますが、お値段が少々上がります。綺麗ですし、しおりとして使うのはもちろん手帳に挟んだりそのまま飾るのもOK。読書家にもそうでない人にも絶賛されました。

職場という接点がなくなり、個人的な繋がりがなければ、やがて自分は元同僚の記憶から消えていくでしょう。それでも、『最後に素敵なプレゼントをしてくれた人』として爽やかな印象だけでも残せたらちょっと嬉しいと思いませんか?

いつまでも覚えている残り香のようなプチギフトを贈れたらいいですね。

退職 プチギフト