「結婚式 プチギフト」の歴史

結婚式の時にドラジェなどのプチギフトをもらった事のある人、または自分自身が配った経験のある人も多いでしょう。昔から続く伝統あるイベントです。

Dragées à offrir

「プチギフト」は以前はドラジェが圧倒的だったのです。最近では違った物を配るカップルが増えているので、結婚式や二次会にあまり参列した事がない方ですと、まだ見た事がない方もいるかもしれません。このドラジェはアーモンドを焼いて砂糖でコーティングした甘いフランスのお菓子です。アーモンドと砂糖のお菓子ですから、多くの人に愛されても不思議はないお菓子でしょう。このアーモンドはとてもたくさん実がなるので、子孫繁栄などという意味もあるようです。要するに、この結婚式のプチギフトの元祖ともいうべき、このドラジェはお祝い事、慶事の時に配られるお菓子です。イタリアでは「コンフェティ」と呼ばれるようです。

ちなみに、結婚式で花嫁様がゲストにこのプチギフトを配るのは「幸せをおすそ分けします」、という意味があるようです。ヨーロッパでは花嫁様のヴェールを切って、それにドラジェを包んで配ったというような話しもあります。なんて素敵でしょう。
そして、このドラジェは5粒を包んで渡すのが基本なのですが、日本では特に数にはこだわっていない事が多いです。ちなみに、この5粒というのは「子孫繁栄」「長寿」「健康」「幸福」「富」を意味するようです。「ドラジェ」というのはとても古い歴史があり、紀元前117年には既に、ローマの貴族のファビウス家で結婚式などに市民に配られていたという記録が残っているようです。

この「プチギフト」ですが日本では、披露宴、結婚式 二次会で新朗新婦から何処かのタイミングで渡すのが一般的です。そのタイミングはゲストが退場の時(お見送りの時)が多いようです。キャンドルサービスの時に渡したいと思うカップルもいるかもしれません。タイミングは悪くないのですが、キャンドルサービスは会場が大きくゲストが多い場合は大変な作業になってしまいます。また、ウェディングドレスでゲストのテーブルを回りますので動きにくい為、時間もかかるのでプチギフトも一緒にという場合は会場のスタッフと相談されるのがおすすめです。

また、二次会でプチギフトを配るというカップルもいます。この場合、配る人数が少ないですし、親しい人が多いので、ゆっくり一人一人と会話しながら配る事が出来るので、これもよいでしょう。

ドラジェ(プチギフト)には深い歴史があります。そして、多くの国で、結婚式を含め祝い事にはプチギフトを配る習慣があるのです。結婚式の小さなギフトは花嫁様が直接配る事も多いので、ゲストの記憶にも残りやすいものです。この素敵なプチギフトの習慣はずっと残したいものです。

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